病気やけがで休職・退職して休養している場合、まず第一に優先すべきは自身の体調回復に専念することですよね。
しかし、少しずつ身体や心が回復してきているかな、と感じられる過程で次に頭をよぎるのが、
- このままずっと何もしないでいていいのだろうか?
- ちゃんと社会復帰できるのかしら?
ということではないでしょうか?
と今の私なら言えるのですが、かくいう私も不安障害で仕事を辞めて休養し始めたときは、同じような不安に駆られる瞬間が多々あったものです。
そこでこの記事では、休養期間中に実際にやってみて良かったことを9つ紹介していきたいと思います。
休養のかたちは人それぞれなので、ご自分に合いそうなものはないかな?という感じでアイデアを拾っていってくださいね!
【休職・退職】休養期間中にやってよかったこと9選
ここから紹介していく「休養期間中にやってよかったこと」達は、大きく3つに分類できます。
- 身体を動かす
- 心を動かす
- 頭を動かす
振り返ってみると、「身体を動かす」「心を動かす」ことから始めて、少し元気が出てきたら「頭を動かす」といった順番がいいのかな、と感じています。
それでは、「休養期間中にやってよかったこと9選」ご紹介していきます!
1. 散歩・ジョギング・自転車
まず最初は「身体を動かす」系のトピックから、有酸素運動になるものを挙げてみました。
私はひたすら「散歩」でしたが、お好みで「ジョギング」や「サイクリング」もいいですね。
健康を保つ意味ももちろんありますが、外の空気を吸って、外の景色を楽しみながら行うことで良い気分転換にもなりますよ。
散歩そのものを目的にすると苦痛になっちゃうよ!という場合は、「あのコンビニでアイス買って帰ろう」とか「週3回スーパーで買い物しよう」などとルーティーンを作って自然に組み込んでしまうのがいいと思います。
2. ヨガ
続いては「ヨガ」。
私の場合は、休養期間に入って3か月ほどしたところで無性に汗をかきたいという衝動に駆られ、普通のヨガではなくホットヨガをやってみようと思い立ちました。
そこで利用したのが、街中のホットヨガ教室の体験クラス。
体験に行った2つのスタジオ、体験クラスの受講のみで本格入会はしなかったのですが、どちらもしっかり汗をかけて(というか下着まで替える必要があるくらいの滝汗です)、「デトックスした!」というスッキリ感を得られました。
最近はオンラインヨガも充実していますよね。
私もオンラインヨガのSOELUのレッスンを試してみましたが、受講者同士はお互い見えず、でも講師は全員のことを見てポーズの指導をしてくれるので、個人レッスンを受けているような感覚になりました。
周りが気になっちゃうタイプの人には特にうってつけです。
3. 筋トレ
「筋肉は裏切らない」とはよく言ったものです。
私は基本運動嫌いなのですが、筋トレは日々の成果が身体に現れるので、たまにやりたくなる波が来る時があります。
この休養期間中にもその波がやってきて、近所のエニタイムフィットネスに通って筋トレだけやっていました。
(有酸素運動は行き帰りの徒歩でやっていると仮定してすっ飛ばしてます)
こちらもヨガ同様好みは分かれると思いますが、運動嫌いでも筋トレは楽しい!と思える私みたいなケースもあるので、興味のある人は近くのフィットネススタジオを覗いてみては?
4. フィットネス系のゲーム
続いてはフィットネス系のゲームです。
私の場合はちょっと古いですがWii Fit(ボードに乗って動くヤツですね)をやっていました。
ボードに乗って、フラフープしたりスキージャンプしてみたり。
自分の分身であるMiiが表情豊かに楽しんでいるのを見ていると、気分も癒されます。
最近だとリングフィットアドベンチャーやOculus Quest 2などが人気のようですよね。
5. ひたすら手を動かす系の趣味
ここまで「身体を動かす」系3連発でお送りしてきましたが、続いては「ひたすら手を動かす」系。
私の場合は「大人の塗り絵」をやっていました。
当時フィギュアスケーターの浅田真央さんが塗り絵をインスタグラムに投稿しているのを見て、素敵だなーと思って真似してみたんです。
この投稿をInstagramで見る
やってみようと思い立ったものの、いざ着手するまではちょっと面倒な気持ちもよぎったのが正直なところですが(笑)、一度着手してしまうとびっくりするくらい集中してしまって、気づいたら2時間経過している、ということもしばしば。
自分の手でキレイな塗り絵が出来上がる、という成果はもちろんですが、作業中余計なことは考えずに済むのがすごくいい効果だなーと思いました。
余計なこといろいろ考えちゃってツライ!という方にはおススメですよ。
ひたすら手を動かして没頭する系のものは他にもこんなのがありますよね。
- 書道
- プラモデル
- 工作
- 編み物
- ピアノ・ギターなどの楽器
私にとっての塗り絵のように新しいことに取り組むのもいいですし、昔没頭していたことを思い出してもう一度やってみるというのも良さそうですね!
6. ドラマや映画鑑賞
さてここからは、身体ではなく「心を動かす」系のトピックになります。
ひとつ目はドラマや映画を観ること。
私はAmazonプライムビデオを利用して、「孤独のグルメ」を毎日1話ずつみていました。
ドラマの場合、一気見もいいですができれば1話ずつ、毎日同じような時間に見るようにすると、ルーティーン化を支えてくれて日々の楽しみにもなるのでおすすめですよ。
7. 読書
「心を動かす」系ふたつ目は「読書」。
いままで興味がありながら読む時間がとれなかった本、買ったものの積読状態になっている本、ありませんか?
休養期間中はそれらを一気に片づけるチャンスでもありますね!
とはいえ、気力が戻り切っていない段階では、文字を読むこともしんどい・・・と思う人もいますよね。
最近は「本を聴く」という読書の方法もあるので、気になっている本があるけどなかなか着手できない・・・という方はまずは「聴いてみる」ことから始めてもいいかもしれません。
Amazonの運営するオーディブル(Audible)では30日間無料体験ができますので、この機会にチャレンジしてみては?
8. 英語の勉強
ここからは「頭を動かす」系に突入していきます。
といっても挙げるのは共通する人の多そうな「英語の勉強」のみにしました。
私はもともと語学の勉強が好きな方なのですが、TOEICの点は良くてもなかなか会話が上達しなかったんですよね。
在職中にもオンライン英会話をやろうと思えばできたはずなんですけど、なかなか重い腰が上がらず・・・
なので休養期間中をいいきっかけとして、オンライン英会話に励むことにしました。
私はDMM英会話で毎日1レッスン受けられるコースを利用。
英語の上達だけでなく、毎日誰か他人と話す習慣もついて結果的にいい気分転換になっていたような気がします。
こちらも例によって無料体験から始めたのですが、1年継続することができました。
9. 化粧品を肌負担の少ないものに変更
これは「身体を動かす」「心を動かす」「頭を動かす」のどれにも当てはまらないですが、主題の「休養期間中にやってよかったこと」としてぜひ紹介したいので載せておきます。
化粧品を肌負担の少ないものに変更しました。
具体的には、ファンデーションをミネラルファンデーションに、化粧下地をお肌に優しい日焼け止めに変えました。
休養期間中は会社に行かなくていいので、化粧はしなくてもいいのですが、逆に日中に外を出歩く時間が増えちゃったりします。
なので日焼け止めはしっかりしつつ、カバー力を重視するようなファンデーションは極力お肌の負担にならないものを選ぶようにしました。
休養期間中にやるべきでなかったこととは?
ここまで、休養期間中にやってよかったことを紹介してきましたが、反対に、休養期間中にやってみたものの失敗だったなーと思ったことも一つありました。
それは、SNS。
私の場合はTwitter(ツイッター)です。
似たような境遇の人の本やブログを見つけてそれを読み漁る、というような経験、皆さんもあるかと思います。
特に休養期間中であれば、ご自身が療養中の病気やケガなどに関連した経験談、気になるのではないでしょうか。
最近は、Twitterやインスタグラムなどでもそういった経験を発信する人が増えていますよね。
でも、書籍やブログと同じような感覚でTwitterやインスタなどのSNSを利用するのは個人的にはおススメしません。
なぜなら、どんなに有名人やフォロワーの多い人であっても、SNS上の発言では人間のイヤな部分や未熟な部分があらわになることが多々あり、読む側がそれを受け止めなくてはならないからです。
SNSは書籍やブログよりも気軽に発信できるツールですから、仕方ないですよね。
そして繊細な方ほどそういった黒い部分に気づいてしまい、スルーしきれず嫌な気持ちをもらってしまいがちです。
私はどうもこの罠にハマってはフォロー整理する、というフォロワー至上主義の世の中とは逆行する動きをしてしまいます……
でも、情報収集のために利用していたはずなのに、誰かの吐き出した毒を受け止める係に成り下がってしまっては元も子もありません。
ご自分が発信者としてSNSを活用するつもりでなければ、情報収集手段としてのSNSの利用は慎重になった方が良いと思います。
休養期間中に意識したほうがいいこと
ここまで紹介してきたやってよかったこと9選、なにか休養期間のヒントになるような部分はあったでしょうか。
もしどれか取り入れてみよう!と思ってもらえたなら、一緒に意識しておいてほしいな、と思うことがあるので、3つ共有したいと思います。
続かなくてもいい
やってみようと思い立って最初は熱中していたものの、長続きしなかった、ということはよくあることですよね。
でも、続かなくても全く問題ないと思います。
私も今まで挙げてきたものたちを全部同時並行的にやっていたわけではないです。
1年3か月の休養期間の中で、塗り絵に没頭していた時期もあり、フィットネス系ゲームや読書に没頭していた時期もあり、英語の勉強に比重を移した時期もあり・・・といった感じです。
続かないことを心配するよりも、せっかくの休養期間ですから、気になったものを試してみよう!という気軽な気持ちで「つまみ食い」していくのがいいのではないでしょうか。
初期投資の少ないものを選ぼう
そして、何を始めようか迷っているときには、「初期投資の少ないもの」を意識するのがいいと思います。
高価な道具を買いそろえる必要があるなど、初期投資が大きいと「続けなきゃ・・・」というプレッシャーになりがちです。
もちろんそのプレッシャーのおかげで長続きする趣味になるなら結果オーライなのですが、続けることが目的になってしまっては本末転倒です。
よほど自分の大好きなことやずっとやりたいと思ってきたことでなければ、最初に多くのお金がかからないものから試していくと、経験値も積みあがっていいですよ。
短期的にでもルーティーン化しよう
最後のキーワードは「ルーティーン化」。
といっても、「毎日の行動をきっちり決めておこう!」ということではありません。
「プライムビデオでドラマ見るのはランチ時間まで」
「午後は月水金はカフェで読書、火曜木曜は家で過ごそう」
「筋トレは人の少ない午前中に行こう、起きれた日だけね」
という感じの、ゆるっとしたルールをイメージしてみてください。
「何かしなきゃ!」と焦りがちな休養期間。
一日ぼーっと過ごしてしまった日があると、そこはかとなく罪悪感をおぼえてしまう、という人も少なからずいるでしょう。(本当はそれでいいんですけどね、休養期間なんですから!)
そんな時にこのようなゆるっとしたルーティーンがあると、ぼーっと終わってしまいそうなこの瞬間に「やることの選択肢」が目に浮かんで行動しやすくなりますよ。
上に書いた例であれば、今この瞬間が午前中なら筋トレかドラマ鑑賞という選択肢が浮かんでくるでしょうし、午後ならカフェに行くか家で過ごすかの2択が浮かんできますよね。
全くなにも選択肢がないところから「今日なにしよう?」と考えるよりずっと気持ちが楽になる気がしませんか?
余計な悩みを減らすという意味でも、ルーティーン化は役に立ちますよ。
ルーティーンを作って不安を抑えつつじっくり休養しよう!
ここまで、休養期間中にやってよかったこと9選をご紹介してきました。
私の場合は不安障害というメンタル不調をきっかけとした休養だったからか、ここで紹介したものたちには「没頭する(余計なことを考えない)もの」や「気分転換になるもの」が多くあったように思います。
休養することになった理由や状況は人それぞれなので、あなたに合いそうなものを選んでみてくださいね!