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革製品って副産物だけ?知らないほうが良かったかもしれない皮革の話

革製品は副産物か

みなさんの身の回りには、革製品はどのくらいありますか?

財布、かばん、靴、ベルト、レザージャケットに車の内装・・・

そして、そういった革製品を選ぶとき、「本革か合成皮革か」って気にしたりしませんか?
やっぱり本革の方がいいですかね?

長持ちするし、ホンモノ感あるし。
年季が入るほどに味が出るのも素敵だし。

しかし、ある時、今まで気にしてもいなかった疑問が湧いてしまいました。

革製品って、副産物なんだよね?

そう、いわゆる「本革」と言われているような革製品って、まさか皮革にされるためだけに殺されているわけではないですよね?という疑問です。

調べてみたら、いろいろと考え込んでしまいました。

この記事では、「革製品は副産物なのか?」という私の疑問とそれに対する調査結果、そこから自分なりに考えたことを書いていきます。

疑問:革製品は副産物なのか?

疑問を持ったきっかけ

先日あるテレビ番組で、「素敵なお財布をご紹介!」的な場面があって、それはそれは素敵なお財布が紹介されていたのですが、「最高級の〇〇の革を使って~~」という言葉に「あれ??」と引っ掛かってしまったんです。

脳裏によぎった毛皮の話

そして、冒頭の「革製品って副産物なんだよね?」という疑問に至ります。

平たく言うと、「革製品ってお肉にするために殺した動物の死骸から皮を剥ぎ取って作っているんですよね?」ということです。

というのも、最近見た動物関連の記事で、ラビットファーを生産するために生きたまま皮を剥ぎ取られたウサギたちが山積みにされている場面を見てしまったばかりだったからです。

まさか革製品も毛皮などと同じように、「革製品にするため」に残酷に殺されているんじゃないだろうね?というのが、私のふと湧いた疑問でした。

MEMO

このラビットファーの話はご存知の方も多いかもしれませんが、毛皮がどう作られるか知らない方はこちらもご参照ください。

参考 毛皮の作られ方、知っていますか? 「ファーフリー」という選択sippo(シッポ)

調査結果:革製品は「原則」食肉の副産物

では「革製品は副産物なのか?」に対する答えは、というと、

「革は食肉として消費される動物から得られる副産物です」

というのが一般的な見解であり、ほとんどのケースで当てはまることがわかりました。

畜産業の仕組みを考えると

たしかに、革の元となる「皮」を生産する畜産業を営む人のことを考えると、「育てた動物を皮だけのために殺して、残った食肉は捨ててしまう」なんてことは考えずらいですよね。

このように畜産の仕組み(参考リンク:日本畜産副産物協会)を考えると、「革は食肉産業の副産物である」ということにも納得ができます。

ただ一方で、「革を生産するために育てて殺すことは禁止されている!」と自信を持って言えるような法律の存在などを確認することができませんでした。
(上で「ほとんどのケースで当てはまる」と書いたのはそのためです)

インターネットも書籍もそうですが、それぞれの立場に基づいたことしか書いていないページが多いので、正直調べれば調べるほど、疑問が深まるばかり、というのが実態でした。

革製品を売りたい革職人さんは、「革だけのために殺すなんて絶対あるわけない!」と言うでしょうし、動物愛護に力を入れている人は「革のために残酷に殺される動物がいないとは言い切れない!」となるでしょう。

害獣駆除の副産物である場合も

また、少し変わったケースとしては、害獣として駆除される鹿やイノシシの皮を活用する、という場合もあるそう。

Portierra(ポルティラ)」さんというジビエレザーブランドのサイトによると、駆除された鹿やイノシシはほとんどが山に遺棄されるか焼却廃棄されてしまうそう。

そんな中、駆除された動物の命を有効活用する取り組みとして、食肉をジビエ料理として活用し、残った皮を革製品に活用しているそうです。

この場合もやはり食肉の副産物として、残った皮を使っているということです。

副産物の皮の使用を明言している革製品ブランド

先ほども述べたように、革製品を生産・販売する人や畜産業にかかわる人にとっては、「革は食肉の副産物である」というのは当然のことで、あえて明言するまでのことでもないのかもしれません。

ただ、皮革や畜産の知識が少ない一般消費者である筆者の立場としては、「革は副産物です!革のために殺しているわけではありません!」という裏取りが取れたら、不安にならずに愛用できるのになぁ、という気持ちもあります。

そこでここからは、副産物としての革を使っていると確認できたメーカーさんを紹介していきたいと思います。

基本的に名の知れているブランドや皮の調達ルートがはっきりしている会社なら大丈夫だろうとも思うのですが、私みたいに不安に思っている人の参考になればと思ってまとめていきます。

他にもあるよ!という方はぜひお問い合わせページからお知らせください!
(ちなみに、この記事で取り扱う対象は、動物の革=天然皮革なので、人工皮革のみを使用するブランドはここでは言及しません。)

genten

gentenは、副産物としての皮を使っていることをホームページで明記しています。

「革」の元となる「皮」は、食肉産業の副産物です。環境に配慮し、限りある資源を大切にするgentenの哲学に沿ったエシカルな素材です。(出典:ゲンテンホームページ)

先日誕生日プレゼントで買ってもらったお財布もゲンテンのもので、全体的に優しい雰囲気の製品が多くて、個人的にとても好きなブランドです。

[ゲンテン] genten カットワーク 二つ折り財布 Lファスナー
created by Rinker

今回調べてみてホームページでも明言されていることがわかり、今後も安心して愛用できるブランドだな、と思いました。

BREE

BREEはドイツ発祥の高級革製品ブランド。

以前の職場の同僚のオシャレ男性陣が愛用していたので、こちらも調査してみました。

BREEはブランドホームページに明記されていなかったものの、「BREE タモンサンズプラザ店」の記事によると、革は食肉の副産物であり、生産工程において環境先進国ドイツの自然保護規制をすべてクリアしているとのこと。

ほかにも順次更新していきます!

あなたはどう考えますか?~筆者が考えたコト

ここからは、今回「革製品って副産物だよね?ね?」と疑問に思って調べる過程で筆者が考えたことをまとめておきます。

きっと違う考えの人もいるだろうし、自分自身も時が経てば考えが変わることもあるだろうけど、今自分のアタマで考えてみたことを残しておこうと思います。

副産物かわからない革製品は買わないようにする

今回疑問に思って調べたことで、「一般的には革製品は食肉の副産物である」とわかりましたが、一方で、「本革」だから高級、「天然皮革」だからステキ!といった考えからは少し距離を置いてみようかな、と思うようになりました。

例えばよく高級なお財布などでアピールされる「カーフレザー」は生後6か月未満の仔牛の皮からできるものだそうです。
しなやかで柔らかく、人気の革ですよね。

でもその仔牛、もともと食肉用に育てられ、食べられた仔牛から残った皮だということですよね?

「ベビーカーフ」という3か月未満の仔牛の皮や、「ハラコ」という胎児の牛の皮もあるそうですが、そちらも?

一般的に食肉の副産物であると考えれば、「いただいた命を有効に使い切るんだ」と割り切れるような気もしますが、一方で、「仔牛を食肉にする」ということ自体残酷だなぁとも思ってしまったりして……

動物の肉を食べるのに?

ここで脳内のもう一人の自分が聞いてきます。

「さんざん動物の肉食べてるのにね?」って。

私は動物性たんぱく質が大好きで、肉も魚も好んで食べます。
当然、食肉用に育てられた動物の命をいただいていることも自覚しています。

たぶん、この食事は変えられないだろうなーと思っています。
なぜなら動物の命をいただくことは自分が生きていくために必要な栄養だと思っているからです。

それは、食肉になる牛を育てる畜産学校のドキュメンタリーを見ても、品川で牛が何頭も乗ったトラックが食肉工場に入っていくのを見ても、変わりませんでした。

最近はベジミートやフェイクミートなどと呼ばれる人工肉も話題になっているので、時とともに少しずつ考え方も変わってきて、人工肉でたんぱく質を補うことにも慣れてくるのかもしれません。

ただ、今の時点ではそこまで行動変容するのは難しいなと思うのが正直なところです。

食肉と革製品の違いは「命をいただいてまで必要かどうか」

一方で、革製品の使用については「わざわざ動物の命をいただいてまで使うほどではない」というのが自分の考えを整理して出た答えです。

もちろん、副産物としての革であることがわかっていれば、逆にそれを喜んで使用するかもしれません。先ほど紹介した害獣駆除の結果としての鹿の革活用とかも、自然の恵みを有効活用するという点では応援したいな、とも思うのです。

でもその革が副産物なのかがわからない状況では、それをわざわざ選ぶようなことはないだろうな、と思います。

おわりに

この記事では、ふと湧いた疑問から調べて自分なりに考えたことを書いてきました。

きっとこの記事を読んでくださった方は、同じように疑問に思って考えようとした方なのだと思います。

天然皮革の製品は基本的には食肉の副産物なので、「残酷」というよりは「いただいた命を有効活用する」という方が現状の理解としては適切なのかな、と感じました。

ただ一方で、「基本的には」「原則は」「ほとんどは」という言葉に隠れた裏側に不安を感じ始めている人も多いのだろうとも思うし、そもそも「動物の命を消費する」こと自体を避ける人も増えてきたように感じています。

今まで書いてきた私の考えやこれからのスタンスについては、自分が今まで育ってきた環境や、何を好んで何を気にして生きているのか、などが大きく影響しているのだと思います。

最近では、「エシカルファッション」とか「エシカル消費」という言葉があるように、倫理的・道徳的であること、人や地球環境へ優しいことを重要視している企業も多いですし、有名人が自分の考えを発信しているケースもよく見かけますよね。

「動物愛護」や「環境保護」などを掲げると、先ほどの「肉をたべること」などのように、その考えの矛盾をついてみようとしたり、完璧じゃないことをやり玉に挙げて攻撃しようとする人がたまに見受けられますが、そういうことは自分に向けて自問自答して、自分なりの考えをまとめてみて、自分の行動に生かしていけるといいですよね。