こんにちは、格安SIMで月1200円でスマホ運用しているまいご(@maigostfr)です。
ある日、母がふと「私もスマホにしようかなーって思ってるのよね」と言い出しました。
新しいことにトライしてみようという意欲が嬉しくて、じゃあ私がお手伝いしよう!と家電量販店同行からの一連の行動をアレンジし、ついでに格安SIMにMNP乗り換えして、費用を抑えることにも成功しました。
ただ、親世代特有の制約事項等もあり、すんなりいかないことも多く時間がかかりました。
この記事では、ガラケー(携帯電話)からスマホ(スマートフォン)に乗り換えようとしている人、家族や友人のスマホデビューを手伝おうとしている人に向けて、どんな手順で乗り換えを行うのか、どんなところでつまづきがちなのか、をご紹介していきたいと思います。
タップできるもくじ 非表示
スマホデビューの記録|手順と実績
ここからは、実際に私が母のスマホデビューをお手伝いした記録を、時系列で書いていきます。
手順と実際の購入品などを把握していただけると思います。
0.制約事項をチェック
乗り換え作業を開始する前に、制約事項になり得る部分がどんなところなのか把握しておきましょう。
私の母の場合、属性はこんな感じ。
- 年金受給中
- 現在はドコモのガラケーを使っている
- クレジットカードは持っていない
- 銀行口座は地元の信用金庫のみ
今のご時世クレカなしとか、口座も地元の信用金庫さんのしか持ってないとか、かなりの制約事項でですよね。。
でもたぶん、親世代で年金生活をしていたり専業主婦だったりすると、このようなケースも珍しくないのかもしれません。
これがこの後どんな影響を与えるか、要注目です。
1.実物を見に家電量販店へ
スマホ本体もせっかくだから「らくらくふぉん」じゃない一般的なものがいいなという要望があったので、事前に家電量販店に行っていろんな端末を触ってみてもらいました。
展示物の中には実際に操作できないものも多くありましたが、手に馴染むかとか、色はこんな色がいいわぁとか、実際に見てもらうとイメージも膨らむし、わからないなりにもニーズは出てくるので、ぜひ一度実物を見てみるとよいと思います!
そして、イメージが膨らむ以外の良い点が他にもあり、それは格安SIM乗り換え時の料金シミュレーションがしやすい、という点です。
母の場合は、実物をみたことで「AQUOS sense」という機種を気に入ったようでした。
この「AQUOS sense」、ドコモだけではなく、SIMフリー版にも「AQUOS sense lite」という同等の機種があったので、ドコモで契約した場合と格安SIM会社で契約した場合の料金シミュレーションをしてみることにしました。
2.通信会社選び
ある程度端末にあたりがついたら、次に通信会社をどうするか考えていきます。
母のケースでは、もともとドコモの携帯電話を契約していたので、ドコモでスマホへの機種変更をすれば、あまり面倒はかからずに目的が達成できます。
でも、格安SIMユーザーの私としては、無駄なお金をかけずにスマホを楽しんで欲しいわけです。
なので以下のような料金シミュレーションをして見せました。
端末代金:30,456円
月額使用料:4,320円
… 割高だけど、ドコモのメールアドレスがそのまま使えるよ
端末代金:25,800円
月額使用料:2,592円
… 端末も月々の使用料も安くなるけど、メールアドレスをxxxxx@gmail.com に変える必要があるよ
こんな感じで料金イメージを見せられると、スマホが初めての人でも判断しやすくなると思います。
母の場合は、それなら格安SIMがいいな、となりました。
ちなみに、格安SIMの会社としてIIJmio(みおふぉん)を選んだのは、私が既に契約していて使い勝手や回線速度に不満がなかったからです。
3.MNP転出元(ドコモ)への連絡
通信会社を乗り換える(MNPする)にはまず現在契約中のキャリア(回線会社)に電話して、MNP予約番号を発行してもらいます。
この予約番号がないと、今までの電話番号を引き継いで転入先に入ることができませんので、必須の作業です。
うちの母の場合はドコモに電話することになりますが、ここで聞かれる「ネットワーク暗証番号」を憶えておらず、ドキッとさせられました。
なんとか勘で切り抜けることに成功しましたが、ここで止まってしまう可能性もあるので注意です。
4.少し足踏み、転入先の再検討
無事にMNP予約番号を発行してもらえたら、本来は移転先の通信会社へ申し込みすることになります。
今回選んだ「IIJmio(みおふぉん)」では、端末とSIMをセットで購入するとかなり割引を受けられます。
これを利用しない手はない、と申し込み手続きにすすんだところ、無情なメッセージが表示されました。
「ご契約にはご本人様名義のクレジットカードが必要です」
・・・うちの母はクレジットカードを持っていません。
では私の名義で契約してあげたらいいのでは?とも一瞬思いましたが、それもできません。
なぜなら、MNPするには同一名義での転出転入が必要だからです。
母の場合は転出前のドコモの契約は母名義でした。
なので、ここでとれる選択肢は2つ。
- MNPではなく新たな番号で契約しなおす(私名義で、私のクレカで)
- 母名義のクレジットカードを新しく作ってMNPする
番号が変わってしまうのは煩わしいという母の想いもあり、クレジットカードを作成して対応することになりました。
ちなみに、格安SIM会社の大半で、契約にクレジットカードが必要だったのですが、楽天モバイル
の場合は月100円の手数料を上乗せすることで口座振替も可能だそうです。
なのでどうしてもクレジットカードは作りたくないよ!という方は楽天モバイルを検討してみてください。
(2020年6月現在、最低利用期間がなく、解約時にも契約解除料はかからないそうなので、実は初めての方にピッタリかもしれません。)
4.5【追加工程】クレジットカード作成
そんなこんなで、ちょっと足踏みしてクレジットカード作成です。
クレジットカード契約については、母の生活にとってメリットのありそうなカードを一緒に選びました。
(よく行くスーパーと提携しているカードで、5%優待デーとかがあるようなものにしました)
新たに申し込むと審査等でそれなりに時間がかかるので、とにかく早く!という方はご自身が持っているカードの家族カードを発行するというのも一案だと思います。
私は楽天プレミアムカードを持っているのですが、そちらの家族カードは申し込み4営業日くらいでカードが届いたので、お急ぎの方にはいいと思いますよ。
5.SIMフリースマホ端末購入
端末購入
格安SIM会社と契約する場合の端末(スマホ本体)は、家電量販店で売っているSIMフリーのものでも良いですし、SIM契約する予定の回線業者のページでSIMと端末セットでお得で売っているケースもあるので、それを利用しても良いと思います。
多くのSIM会社でセット割引の設定があると思うので、狙っている機種がある方は店頭で購入する前にSIM業者のサイトをチェックしておきましょう。
我が家の場合は、私が契約している「IIJmio(みおふぉん)」で安く端末購入ができたので、あらかじめそちらで購入しておきました。
付属品購入
そして、スマホを快適に使うためには、付属品の購入も頭に入れておくべきでしょう。
揃えておいた方がいいものはこんな感じですね。
- SDカード(写真を大量に保存できる)
- 液晶保護フィルム(スマホの画面を守る)
- スマホカバー・ケース(スマホの本体を守る)
どれも特になくても支障はないのですが、写真をたくさん撮りたかったり、画面の汚れが気になったり、落としそうで怖いからなかなか持ち歩けなかったり、と気になって使うのを控えてしまうよりは、あらかじめ装備してあげた方がストレスなく使えると思います。
購入する場合は、購入予定のスマホ本体に対応するサイズのものを選んでくださいね。
6.格安SIM契約(MNP転入手続き)
SIM申し込み
ここは、各業者のページに行って、Web申し込みするのが主流だと思います。
が、インターネットの利用に慣れていない人にはそれだけで大きな壁になっちゃいますよね。
どうしてもWeb申し込みが難しい!という場合は、店頭で申込できる業者を選ぶのも手です。
例えば私の契約しているIIJmio(みおふぉん)の場合、ビックカメラの店頭で申し込むことができます。
(「ビックSIM」という名前で売り出しています。ちょっと名前が異なるので要注意)
また、楽天モバイルやイオンモバイルなど、店舗を出している格安SIM会社もありますので、近所にあればそこまで出向いて申し込むことができます。
我が家の場合は私がすべて代行したので、自分が使っているIIJでお友達紹介特典を使って申し込みました。
こちらのIIJmio(みおふぉん)はあまり広告にお金をかけていないような印象なんですが、その分(?)こまめにキャンペーンをやっているようなので、タイミングが良ければお得に開通できるかもです。
数日後の開通手続き
SIMの申し込みが完了したら、数日の審査期間を経て、SIMカード本体が届くことになります。
SIMと一緒に簡単な説明書がついていると思いますので、その通りに設定(SIMカードをスマホに挿して、画面上でAPN設定)したら、晴れてスマホデビューですね!
おわりに
ここまで、母のスマホデビューをお手伝いした記録をご紹介してきました。
まだまだ「フリック入力」や「スワイプ」といった動きに慣れておらず、メール打つのはおろか、電話を取ったりロック解除したりすることさえおぼつかない感じです。
便利なアプリを入れてあげたり、使い方をレクチャーしたりと、まだまだサポートが必要そうです。
でも、きっとすぐ慣れるでしょう。
それ以上に、自分にとって未知のことに果敢にチャレンジしていく姿勢を見て、私が年をとってもこういう風にありたいなーと思います。
全然見えないのよー
すーぐ忘れちゃうんだからー
とか言いながらも、頑張って送ってくれる
「はい、わかりました」
の一言が、本当に貴重でありがたいなーと感じています。