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傷病手当金受給終了|退職後の支給申請手続きを振り返る

退職後の傷病手当金申請について、申請前の事前準備から給付終了までの約1年半の記録をまとめたこちら↓の記事もぜひチェックしてみてくださいね!

 

退職後の傷病手当金申請手続きまとめ|実体験で綴る事前準備から支給終了まで

私は2017年に会社を退職して以来、しばらく無職として生きることを決め、傷病手当金を受給しながら生きてきました。

無職として生きることにしたのは、会社に縛られない生き方をしたいという思いがもともと根底にあったからなのですが、それだけではなく、長年悩んできたメンタル不調を少しでも和らげるための休養期間が欲しかった、というのもやむに已まれぬ理由としてありました。

ということもあり、傷病手当金のお世話になりながら生きてきたのですが、この度期間満了前に受給を終わりにすることにしたので、その時のこととこれまでの経過をまとめておこうと思います。

誰かの参考になればうれしいです。

退職と傷病手当金の支給申請手続き【受給までの道】

私の傷病手当金受給に関する状況は、このようなものでした。

  • 在職中は通院のみ(休職せず)
  • 退職後に傷病手当金を申請

しかし、事前に先人たちの経験談を探そうとしてもインターネット上では多くの情報を得ることができませんでした。

それもそのはず、傷病手当金を受給するケースの大半は以下のような経過をたどることが多いようなのです。

  • ケガや病気により休職
  • 当初は私傷病休暇など会社の制度の中で給与をカバー
  • その休職期間が長引いて無給になってしまった

このような条件の場合、傷病手当金を受給する際にはまだ在職中なので、会社の人事の方が健康保険組合と連携して手続きをサポートしてくれることが多いみたいなんですよね。

私の場合は在職期間中に休職しているわけではないため、私のケースで本当に傷病手当金をもらうことができるのか、事前(退職前)にある程度確証を得ておきたくて健康保険組合などに何度か問い合わせをしてみたのですが、「やってみるまでわからない」の一点張りで、結局不安な状態のまま退職し、手続きを進めた、というわけです。

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実際、退職後に正式に申請書を提出してみても、照会事項への回答など骨の折れる作業を挟みつつ、支給決定までにかなりの時間がかかり、しかも支給決定通知は来ない、という状況でした。
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傷病手当金支給(受給)の終了手続き

傷病手当金受給を満了前に終了することに

退職して1年が過ぎ、自分の毎日の過ごし方も低空飛行ながらも安定しつつありました。
しかし、やはり低空飛行であることは変わらず、調子が悪いときは2~3日家にこもって寝込んだりもするし、普通に外出できる時も外出時に遭遇するかもしれない何らかのことに恐怖を感じたり、実際に遭遇してイライラしたりと、相変わらずの日々でした。

そんな中で、ちょっと生活の拠点を変えてみようかな、となって引っ越すことにしました。

で、引っ越すと今までお世話になっていた心療内科に通えなくなるので、これを機に受給を終了することにしました。

満了まで貰おうと思えば、あと3か月間くらいは受給できたわけですが、この引っ越しを機に自分の生活を落ち着けつつ、今後のお仕事についても考え始めようかな、という思いです。
(仕事といっても会社に就職して毎日通勤する系のお仕事はたぶん選ばないな、と思います)

傷病手当金の支給(受給)終了手続きは超簡単

傷病手当金の受給を終わりにしよう、というときの終了手続きは超簡単です。

次の月の申請書を出さない

これだけ。終わり。

もともと、(うちの健康保険組合だけかもしれませんが)傷病手当金は積極的に支給してくれるようなものではなく、申請書が提出されない限り支給審査も行いません。
なので、支給申請書が届かなければ、それで終了。

「あれ、〇〇さん、申請書今月はないのかな?もう支給しなくてよくなったのかな?(死んでないよね?)」

的な確認などは一切ありません。
(所属する健康保険組合によって異なるかもしれません。)




退職から傷病手当金支給申請手続きを経験して思うこと

私はいずれ会社に属さずフリーランスとして稼ぐ道を進みたいと思っていたので、今回の無職期間もあまりネガティブに考えてはいませんでしたが、一般的にはこういう選択はとても勇気の要ることだと思います。
世間体とか家族の反対とか、気になることはたくさんあるでしょうし、何より収入が途絶えることの恐怖に耐えられるか、という問題があります。

人によっては今後の経済的な不安というものだけで、不調を一歩前進(後退?)させてしまいかねません。

傷病手当金は休業に伴う「経済的な不安」を和らげるための手当であり、これは今まで頑張って働いてきたからこそ得られている権利でもあります。
だけれど、給与として得たお金との違いに後ろめたさを感じてしまう部分は少なからずあるように思うのです。

こう感じてしまうのって、たぶん気にしすぎなんだとは思いますが、気にしてしまうタイプの人だからこそ、手当金をもらうような状況に陥ってしまいがちなのではないかなーとも思います。

その上、手続きの煩雑さや都度都度健保に申請書を出して照会に回答して、、、というような「招かれざる客」感をひしひしと感じながら前へ進んでいくのは何気に大変なことだと思います。
健保とのやりとりも、審査で必要な照会事項が文書で送られるのみで、支給決定の通知に至っては文書も送られず、今のご時世メールや電話(!)といったほぼ無料になりつつあるテクノロジーをなぜ活用しないのかと不審に思うほどでした。

それほど、活用してほしくないんでしょうね、傷病手当金を。
もしかしたら、自分が知らないだけで、いわゆるセーフティネット的な位置づけのものは大概こういう状況なのかもしれませんね。

でも、無理を続けて本当にダメになってしまう前に、自分を休ませるために一歩立ち止まることは、未来の自分と今自分を心配してくれている大切な人を守るために大事なことだと思います。
どうか「周りと違う」ことにひるまずに、「招かれざる客」感に負けずに、自分の未来を拓くために前へ進めますように。