こんにちは、まいごです。
私はニオイに敏感で、特にタバコ臭が大の苦手で、その程度は病的と言われてもおかしくないくらいです。
毎日毎日、歩きタバコや通勤電車内のニオイ(タバコや他の悪臭が混ざった空気)に苦しい思いをし、しまいには電車に乗るのが苦痛になり、タクシー通勤するほどになってしまいました。
(ちなみに、今は会社辞めて休養中です。)
私は、現実世界ではマナーの悪い喫煙者の方々に怒りの感情を抱いてしまうわけですが、
逆にブログに文章化する時には冷静になれます。
以前自分のこの状況を記事にした時、喫煙者の方から「こういう人もいるんだって思いながら読みました」ってコメントをいただいたことがありました。
できるだけ感情的な表現を避けつつ、喫煙者の方にも読んでもらえるような文章を。
それは、まさに自分のような立場の人がいることを知ってもらいたいから。
そして自分のちょっとしたアイデアや思いを誰かと共有したいから。
こういうやり取り↓じゃあいつまでたっても話が進まないし。
嫌煙家
V.S.
愛煙家
先に自分の立場を明言してしまうとこれから書くことにバイアスがかかってしまうような気もしますが、いろんな立場の人が快適に過ごせる環境を実現できればそれでいいんじゃない?と思っています。
この記事では、タバコに関するいろんな立場の人がそれぞれ快適な環境に身をおけるようにするためにはどうしたらいいのか、難しい話だとは思いますが、自分が今考えていることを書いてみます。
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タバコの効能と害
まず最初に、タバコの効能と害についてまとめてみました。
タバコの効能
タバコの効能としては、
・ストレス解消
というのがよく上がりますね。
ただ、実はこの効能も、こんな仕組みになっているようです。
体内のニコチンが切れて「イライラする(ストレス)」ところに、タバコを吸ってニコチンを取り込んだことで、イライラが解消されただけ
(出典:ファイザーHP)
そして、依存の仕組みを解説した図がとても分かりやすかったので、引用させていただきます。
(出典:ファイザーHP)
(出典論文:Royal College of Physicians : “4. Is Nicotine a drug of addiction ? ” Nicotine Addiction in Britain. a report of the tobacco advisory group of the Royal College of Physicians. Royal College of Physicians of London : 83, 2000)
何度か吸ってしまうと、依存状態になってしまい、あたかもタバコを吸うことで心が落ち着いていると錯覚してしまうということみたいです。
タバコの害
次にタバコの害についてです。
タバコの煙に含まれる有害物質として、ニコチン、タールは有名ですよね。
でも、その他にも、アセトン、ヒ素、カドミウム、一酸化炭素、トルエンなど聞いたことのある有害物質がザクザク登場します。
その数、
化学物質は4,000種類、
うち有害物質は200種類以上、
うち発がん性物質は50種類以上
だそうです。。。
以上の情報はファイザーの以下ページからご覧いただけます。
タバコの危険物質は、ニコチン、タールだけじゃない – すぐ禁煙.jp(ファイザー)
立場ごとのニーズ
とはいえ、吸いたい人にとっては、「吸いたいから吸う!」わけで、体に悪いからとか子供や家族、ましてや赤の他人への影響などは二の次になるほど、依存状態になっているわけです。
で、嫌いな人にとっては、「クサイ!」「なんでこっちが有害物質吸わんといかんのよ!」となりますよね。
それぞれのニーズをシンプルに表現すると、こうなるんじゃないでしょうか。
愛煙家
嫌煙家
じゃあどうすりゃいいの?
非喫煙者的理想論
私の考える理想的な対策は、「禁煙特区」(勝手に命名)を作ること。
「禁煙特区」の概要はこんな感じ。
- 罰則付きの歩きたばこ&路上喫煙禁止条例
- 喫煙可能場所を限定しその他の場所はすべて禁煙(これも罰則付き条例化)
- 喫煙可能場所は閉鎖空間とし、消臭対策・有害物質無効化対策を徹底(これはJTに頼まずもっとしっかりしたコンサルに依頼)
- 非喫煙者に対する住民税優遇(非喫煙者が住民となるインセンティブを作る)
- 喫煙可能場所以外での喫煙は監視カメラ&AIで検知・追跡し本人特定(車のスピード違反の罰金通知みたいな感じで)
まぁ、今の国会を見ていたらあと30年くらいは難しそうですね。
ただ、なんとか自治体単位でこういうことができるようになると、希望も湧いてくるなと思うのです。
都心から1時間以内の場所で、新しく街づくりをするような場所があったら、そこチャンス。
有能な若手に政治を担ってもらい、条例づくりに取り組んでもらいたいな。
超理想論だけど、政治を変えたい!と思って議員になった若手の皆さんにはそういうところでも頑張ってほしいな。
現実的な一歩
とはいえ、日本を牛耳っているのは残念なことに古い古い世代の人たちなので、代替わりするまであと20年くらい待たなきゃいけないのかもしれません。
なんせ国会議事堂の自民党の議員控室って、後方に灰皿置いてあるだけで、それで「分煙してる」って言い張ってる人たちがいるところなんだって!
なので、現実的な第一歩を踏むことから考えましょう。
まず、当初の厚労省案のとおり、先進国並みに「原則屋内全面禁煙」が第一歩だと思います。
残念ながらこれさえも現実的ではないようで、すでに骨抜きにされちゃってるようですが。
とにかく第一のステップとしてオリンピックまでにはそこまで持っていけたらいいのにな、と思っています。
でも、個人的にはそうなることで若干心配なこともあります。
屋内で吸える場所が少なくなる
→屋外で吸う人が多くなる(ホタル族の公道版)
→路上でのタバコ遭遇率上昇
こうなっちゃったりしないかなぁ。
それから、
自分の車を簡易喫煙所として使用する人が今でも多いと思うのですが、屋内喫煙場所が減ることで、車内喫煙が増えると仮定すると、。。
道を歩いている
→近くの車が窓を開けて喫煙
→突然のケムリとの遭遇率上昇
これも想像できてしまいます。
もう、悲観的な想像ばかりしてしまうんですが、何とか良い環境を作るための第一歩を踏み出したい!
そのための過渡期だと思って悲観的な想像が現実になっても何とか前に進めるように頑張るから。
私が東京オリンピック・パラリンピック開催に期待することはコレです。
先進国並みに「受動喫煙対策を考えられる国」になること。
日本って先進国っぽい顔してるけど、こと健康に関する話題については超後進国ですよね。
食べ物や洗剤などあらゆる市販品への化学物質が多すぎるし、それを規制しないし、それらに対する国民の意識も低い気がします。
ロビー活動
今回の厚労省案が骨抜きにされつつあるのは、圧力や献金などのいわゆる「ロビー活動」が背景にあるように思われます。
タバコを増やしたい人たち
JT(日本たばこ産業)、自民党タバコ議連、日本たばこ協会、他
タバコを減らしたい人たち
全国近隣受動喫煙被害者の会、日本禁煙学会、オリ・パラでタバコフリー実現。大学生の会 (@TobaccoAndMe)、他
これを見て何か気づくことありませんか?
そう、カネと権力の差が圧倒的ですね。
タバコを減らしたい人たちのグループはほとんどが市民団体で経済力や権力は持ち合わせていません。
そして実際に非喫煙者で受動喫煙の危険を身をもってわかっている個人の集まり。
それに対してタバコを増やしたい人たちのグループは独占企業や与党の(おそらく)経済力と権力を持ち合わせたグループ。
個人個人で見たときに、全員が喫煙者とは限りません。
喫煙率が20%の日本で、タバコの規制が進まないのは、人数の問題ではなく、カネと権力による圧力が存在する、ということ。
現状を切り崩すには、とりあえず権力の面で渡り合えるくらいになりたいですね。
そんなことできる?
私たちは一人一票持っていますよね。
「受動喫煙問題」という観点だけで何等かの投票を行った場合、全員がきちんと投票に行けば、非喫煙者の意見が通るはず。
市区町村でも都道府県でも国政選挙でも、次の選挙ではこの観点で候補者を見てみませんか?
こういう行動の積み重ねで、「タバコを増やしたい人たち」の権力を少しずつ少しずつ弱めていくことができると思うのです。
加熱式タバコは決して解決手段にはならない
最近、IQOS(アイコス)とか、プルームテックとか、グローとか、電子タバコ・加熱式タバコと呼ばれる新型タバコが出てきていますね。
で、そういうのを利用している人の「一部」だけだと信じていますが、喫煙場所を勝手に拡大しているように感じるのは私だけでしょうか。
歩きたばこしてても「やましさ」がないというか。
あと、飲み会等で今まで「タバコ吸っていいですか?」と必ず聞いてから吸ってた人が、何も言わずに吸い始めたり。
私が遭遇した人はたまたまフラットに話せる関係だったので
と言ってしまいました。
そうなんです。
どうやら、加熱式タバコ、「煙が少ない」とか「ニオイがない」とか宣伝していますが、有害物質は依然として放出しているようです。
これでは何の解決にもなりません。
むしろ、「煙がない」「ニオイがない」ことにより、「有害物質」という真の問題が放置されてしまいそうで怖いです。
従来の紙巻きタバコからアイコスやグローなどの新型タバコに乗り換えている方々は、この事実を知っているのでしょうか?
何も知らずにJTのCMの言うところの「共存」をしようとした挙句、「共存」を強いられた家族が病気になったり早死にしたりして後悔することのないようにしてほしいです。
おわりに
この記事では、タバコに関する問題について、本当の分煙を実現したい私が考えてみたことを紹介しました。
私はタバコが苦手で、避けられなかったタバコのニオイを消すための対策に苦心しているのですが、そのために使っていたものによって、「化学物質過敏症」という症状を発症し、苦しい思いをしている他の誰かがいることも知りました。
「ニオイ問題」って本当に根が深く、そして苦しんでいるのは自分だけではないのだな、と感じます。
私が知った「化学物質過敏症」についても今後書いていきたいと思います。