・エシカルレザーって何?
・革製品って動物の皮を使わなくてもできるの?
そんな疑問にお答えします!
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エシカルレザーとは?
エシカルレザーとは、名前の通り「倫理的に製造された革または革製品」のこと。
厳密な定義がされているわけではなく、人やブランドによって以下のようにさまざまに定義されているようです。
- 動物の皮を使わないで作られた革(合成皮革や植物性レザー)
- 動物の皮を使っているものの環境に配慮して製造された革
多くの場合、1点目の「動物の皮を使わないで作られた革」を指して「エシカルレザー」と呼んでいることが多いようですが、一部では「環境に配慮して製造された動物の皮革」も「エシカルレザー」と呼ばれていたりと、明確な用語の定義はされていないようです。
この記事では、「動物の皮を使わないで作られた革製品」についてご紹介していきますね。
動物の皮を使わない植物性のエシカルレザー3選
ここからは動物の皮を使わない、植物性の原料で作られたレザーを3つ紹介します。
サボテンレザー
ひとつ目は「サボテン」。
「サボテンレザー」「カクタスレザー」などと呼ばれます。
サボテンは雨水だけでぐんぐん育つので、動物の皮革と比べて生産工程で発生するCO2排出量や水の消費量が圧倒的に少なくて済む、サステナブルな素材です。
また、サボテンの葉は1回の伐採で終わりではなく、半年~1年程度でまた生えてくるため、繰り返し収穫することができる、という点でもエコな素材です。
サボテンから作られたレザーアイテムは、まるで本革のような高級感のある見た目。
手触りもなめらかだそうですよ!
また、サボテンレザー自体が水分を弾き、汚れやシミが付きにくいのも大きな特徴。天候を気にせずに安心していつでも使うことができる素材です。
- 原料:サボテンの葉
- 特長:撥水性がある、汚れが付きにくい、高級感のある見た目
外で出し入れすることの多い財布やバッグなどに最適ですね。
アップルレザー(りんご)
2つ目はなんと「リンゴ」。
「アップルレザー」と呼ばれることが一般的です。
アップルレザーは、廃棄りんごやジュース・コンポート作りで残った搾りかすや皮を乾かして粉末状にし、木材パルプなどの天然繊維と一緒に水溶性ポリウレタンと結合させた後、綿とポリエステルの基布(裏地)にコーティングすることで作られています。
上の写真もアップルレザーで作られたブーツで、スタイリストの亀恭子さんとコラボしたもの。
有名人とコラボするなんて、エシカルレザーの知名度・人気も高まっているのかも!
アップルレザーの特徴は、驚くほど軽量で耐久性に優れ、水にも強いこと。
このかわいらしいリュックも、廃棄予定だった有機リンゴの皮から生まれたもの。
アップルレザーの産地は主にイタリア。
ヨーロッパでも有数のりんごの産地である果樹園では、年間7万トン以上ものりんごが廃棄・投棄処理され異臭の原因になっていたそう。
そこで、廃棄予定のものから価値を生み出すアップサイクルによって、りんごの絞りカスが新たな原料として生まれ変わり、アップルレザーの一大産地となったのだそうです。
有名どころでは、なんとあの高級自動車メーカー「フォルクスワーゲン」のシート素材としても採用されているそう。
- 原料:廃棄リンゴ・ジュースやコンポート作りで残ったりんごの搾りかすや皮
- 特長:軽い、耐久性がある、水に強い、発色が良い
アップルレザー、Amazonで調べるとiPhoneの方のAppleのレザー製品ばかりヒットしてしまい、見つけられなかった・・・
バッグや靴など、本革だと重さが気になるようなものを、アップルレザーで軽量化できたらうれしいですね!
パイナップルレザー
3つ目はパイナップル。
「パイナップルの皮」と聞くと、果実の外側のごつごつした部分をイメージしますが、実は葉っぱの繊維を使っているんです。
パイナップルの葉は多くが農業廃棄物として捨てられてしまうそうで、パイナップルの葉を有効活用することで、廃棄物の削減にもつながります。
写真のお財布、革に見える部分の85%がパイナップルの繊維でできているんだって!
サボテンレザーにはないくすみカラーや繊維の感じが残るナチュラルな素材がパイナップルレザーの特徴です。
- 原料:パイナップルの葉の繊維
- 特長:くすみカラーが得意、繊維感の残るナチュラルな風合い
パイナップルレザーは時計バンドとか、ミニ財布みたいな小物が多い印象でした。
とはいえ、まだ出てきたばかりなのかな、商品がほとんど見つからなかった・・・
おしゃれで気持ちも上がるエシカルレザーを体験してみよう!
ここまで、動物の皮を使わずに革製品を楽しめる植物性のエシカルレザーを3つご紹介してきました。
個人的には、参加させてもらったイベントで触ってみたアップルレザーのリュックの軽さに感動したので、アップルレザーのバッグを狙っているところです。
これらのエシカルレザーはまだまだ知名度が低く、どこにでも売っているものではありませんが、最近はクラウドファンディングなどで信頼を構築したり、インスタグラムで積極的に発信しているブランドも出てきているので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね!