こんにちは、まいご(@maigostfr)です。
東京都内にお住まいまたは通勤している方、冒頭の写真の赤い自転車、よく見かけませんか?
私は2017年あたりにこの「赤チャリ」こと「ドコモバイクシェア」の存在を知って以来、
とすっかり愛用しているのですが、最近ではウーバーイーツの配達員さんが良く利用していることでも有名になってきていますよね。
そこでこの記事では、東京都内から始まり今では全国の都市圏に展開しているシェアサイクルサービス「ドコモバイクシェア」について、
- 概要と登録方法
- 初めて利用したときの体験談
- 使ってみた感想と注意点
- よくある疑問とその答え
といった切り口から、ドコモバイクシェア利用歴3年の私が紹介していきます。
ドコモバイクシェアの概要
ドコモバイクシェアとは?
ドコモバイクシェアとは、名前の通り「株式会社ドコモ・バイクシェア」が手掛けている事業で、東京では「自転車シェアリング広域実験」として都内6区(千代田区、中央区、港区、江東区、新宿区、文京区)で展開中とのことです。2020年6月現在、東京都内では11の区で展開されており、さらに横浜市、川崎市、大阪市、仙台市などの東京以外の都市への提供も広がっているようです。
家の近くにポートがあるか気になる方はこちら↓のポートマップからチェックしてみてくださいね。
東京・自転車シェアリング広域実験(千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・江東区・品川区・目黒区・大田区・渋谷区)
ドコモバイクシェアの利用料金(料金プランと料金体系)
ドコモバイクシェアの料金プランは3種類あります。
- 1回会員
- 月額会員
- 1日パス
それぞれの料金体系は表のとおりです。
(東京都内の料金プランを例示しています。エリアにより料金プランは多少異なります。)
料金プラン | 1回会員 | 月額会員 | 1日パス | |
---|---|---|---|---|
利用可能時間 | いつでも | いつでも | 当日23:59まで | |
利用料金 | 基本料金 | ・月額基本料0円 ・最初の30分:150円 |
・月額基本料2000円 ・最初の30分:無料 |
1500円/日(有人窓口の場合は+500円必要) |
延長料金 | 100円/30分 | 100円/30分 | - | |
支払方法 | クレジットカード/ドコモ払い | クレジットカード/ドコモ払い | 交通系ICカード(有人窓口の場合は現金) |
ドコモバイクシェアへの会員登録
ドコモバイクシェアを利用するためには、会員登録が必要です。
ドコモバイクシェアのホームページから会員登録を行っていきましょう。
会員登録では、名前とメールアドレス、会員プラン、携帯電話番号、支払いカード情報等の入力が必要です。
「dアカウント」(ドコモユーザーの方は持っているんですかね?)というのをお持ちなら、それだけで会員登録ができるみたいですよ。
ドコモバイクシェアのスマホアプリでも会員登録できます。
ドコモ・バイクシェア – バイクシェアサービス
株式会社ドコモ・バイクシェア無料posted withアプリーチ
スマホアプリでは、会員登録の他以下のような機能を使うことができます。
- ポート検索
- 経路検索
- バッテリー残量確認
- 利用履歴確認
次で説明する会員証登録まで済ませてしまえば、会員証カードひとつで借りられるようになるので、特に必須のアプリというわけではありません。
上の機能に興味がある方はダウンロードしてみてもいいかもしれません。
ドコモバイクシェアの会員証
ドコモバイクシェアの会員証は必須のものではありませんが、会員証としておサイフケータイかSuicaなどの交通系ICカードを登録しておくと、自転車の解錠・施錠が簡単にできるようになり便利です。(ドコモバイクシェアとしての独自の会員証が発行されるわけではありません)
会員証の登録手順はこのような流れになります。
アプリから会員登録した場合は、アプリのアカウント画面から「カードキー・スマホキー登録」を選択することで会員証登録に進めます。
会員証登録をしておくと、2回目以降はWEBサイトやアプリにアクセスしなくても、会員証のタッチだけで自転車を借りられてとても便利です。
会員証を登録しない場合は、自転車貸し出し時にWEBサイトまたはアプリから自転車を選択し、4桁のパスコードを自転車の操作パネルに入力することで貸し出し・解錠ができます。
ドコモバイクシェアは事前予約が必要?
ドコモバイクシェアを利用する際には、自転車を指定して事前予約をすることができます。
会員登録したページやアプリから、ポート検索し自転車ごとの空き状況の確認と予約を行うことができます。
ただし、この事前予約は必須のものではありません。
自転車が空いていれば予約なしでいつでも借りることができます。
ドコモバイクシェア利用体験談
ではここからは実際にドコモバイクシェアを利用して会社まで通勤してみた私の体験談をお話していきます。
私は何でも事前に調べて「よくある質問」とかも読んでからコトに向かう慎重派なんですが、事前に調べてもよくわからず不安だったのはこんなことです。
- 返したい先のポートが満車だったらどうするの?
- 予約した自転車が故障していたらどうするの?
- 都内の道って自転車走りやすいように整備されてたっけ?
「体験談は要らん!答えだけ知りたいよ!」という方は目次からジャンプしてくださいね。
出発ポートで自転車貸し出し
まずは自宅近くのポートを探しておきます。
この時、到着地となるポートも見つけておくことを忘れずに!
アプリでポート検索や空き台数の確認、貸出予約ができるので、あらかじめ近くのポートに空き自転車があることを確認してから向かいましょう。
こういうこともあるので、事前に貸出予約せず、現地でキレイな自転車、かつ、バッテリー残量が充分な自転車を自分の目で選んだ方が良いなと思いました。
自転車のパネルに書かれたガイドに従って、会員証(おサイフケータイor交通系ICカード)をかざして解錠。
緊張のスタートです!
電動アシスト付き自転車で坂道もラクラク
最初はおっかなびっくりちんたら走ってましたが、
と思い出して左ハンドルの電源ボタンを押したところ、、、
めちゃスピード出る!!
電動アシスト付自転車初体験の私としては、怖さ半分テクノロジーの進歩への感謝半分、といったところです。
我が家と会社は皇居を挟んで対極的な位置関係にあるので、途中で内堀通り(皇居ランナーが走るアノ道です)を通るようにしました。
歩道も広くて走りやすいし、その日は桜もキレイで気分良く走れました。
到着ポートで自転車返却|施錠+返却作業が必要
自転車では通りづらい道や入れない道もあったりして、ちょっと迷いましたが何とか無事到着。
会社周辺のポートに着いたら、自転車を施錠して、自転車のパネルに書かれたガイドに従って指定のボタンを押し、会員証をかざしたら返却完了です。
一時的に駐輪して引き続き利用するケースもあるので、パネルに「返却」と表示されたことを確認して会員証をタッチしましょう。
施錠時と、返却完了時に登録メールアドレスにメールが届きます。
私はここでまごついたけれど、ちゃんと返却完了メールが来たので安心しました。
ドコモバイクシェアを使ってみた感想と注意点
ここからは、ドコモバイクシェアを使ってみた感想と、シェアサイクルを使って都内を走行する際の注意点等を紹介します。
利用までの手続きが簡単!
まずとても便利だと思ったのが、利用手続き(会員登録も含めて)が簡単だということです。
会員登録はウェブ上で完結できるし、その際に決済用クレジットカード情報を登録するので、実際に利用する際もキャッシュレスで借りられます。
会員証も新たに発行するのではなく、すでに持っているおサイフケータイか交通系ICカードがそのまま使えます。
しかも初回利用時に貸出手続するの同時に会員証登録もできるから、実際に使うまでにやるべきことはウェブでの会員登録のみ。
何か(会員証が届くとか)を待つ必要はありません。
東京に旅行や出張で来た友人や観光客の方にもおすすめできるな、って思いました。
「簡単に使える」ことって、「安価に使える」ことと同じくらいかそれ以上の大きな価値だと思います。
自転車の走行ルールは要チェック
ドコモバイクシェアのページにも書いてあったのですが、自転車のルールは改めて確認しておいた方がいいです。
私も実際に読んでみたところ、恥ずかしながらルールを誤解していた部分がありました。
以下、ドコモバイクシェアのページから引用です。
自転車安全利用五則
1:自転車は、車道が原則、歩道は例外
2:車道は左側を通行(車道の右側通行禁止)
3:歩道は歩行者優先で、自転車は車道寄りを徐行
4:安全ルールを守る
→飲酒運転・二人乗り・並進の禁止
→夜間はライトを点灯
→信号遵守と交差点での一時停止・安全確認
5:子どもはヘルメットを着用
子どもだけでなく大人の方もヘルメットを着用しましょう!詳しくは警視庁HPの自転車安全利用五則をご覧ください。
具体的には私、3番の「歩道は歩行者優先で、自転車は車道よりを徐行」を正しく理解できていなかったのです。
歩道を走るときは「車道寄り」を走るべし、なのですね。
私、歩道を走るときは車道に対して左側の歩道を走るものだと思っていたんです(車道の右側にある歩道を走ってはいけないと思っていた)。
なのでたまに車道右側の歩道をスピード出して我が物顔で走るチャリにイラっとしたりしていました。
歩道をスピード出して走るのはNGですが、車道右側の歩道を走るのはOKなのですね、、、また一つ勉強になりました。
とはいえ、実際に乗ってみた感想としては、基本的に車道を走るので、自然と車道左側の歩道に入ることが多いです。
それでも複雑な道になると車道右側の歩道も走れるのは大変ありがたいと感じました。(特に大通りって片側しか横断歩道がない交差点とかもありますし)
自転車は電動アシスト付き、慣れるまでは慎重に
ドコモバイクシェアの貸し出し自転車は、すべて電動アシスト付き自転車です。
電動アシスト付き自転車初体験の私は、最初ちょっと怖かったです。
電源ONした直後から助走なく普通にスピードが出ます(当たり前か)。
ひと漕ぎでびゅーん!と進んでしまうので、近くに歩行者、車がいるときは本当に注意です。
走りやすいルート選び、重要です
先ほど「利用までの手続きが簡単!すぐに使えるよ!」と言ったそばからアレなのですが、安全なツーリング(サイクリング?なんて言うのが適切なんだろう?)のためにはルート選びが重要だと感じました。
本当は、「自転車ナビマークのある車道を走ろう!」と言いたいところなのですが、車道に自転車用の線が付いていても駐停車してる車が多いため、それを避けて車道の真ん中に食い込んだり歩道に乗り入れたりと、なかなか危険で注意力も要するな、と感じました。
現状では、広い歩道の車道よりを走って(もちろん歩行者優先なのでスピードは抑えて)、あまりに歩行者が多い時は車道を走る、というイメージでルートを決めた方が初心者には安全かなと思います。
【Q&A】ドコモバイクシェアのよくある疑問と回答
ドコモバイクシェアの自転車シェアリングを実際に利用する前に、サイクルポート(駐輪場)がどれだけあるのか、どんな流れで利用するのかなど予習していたのですが、説明を読んだだけではわからなかったことや、実際に使うにあたっての不安がいくつかありました。
利用前の疑問や不安
- 返したい先のポートが満車だったらどうする?
- 予約した自転車が故障していたらどうする?
- 都内の道って自転車走りやすいように整備されてたっけ?
実際に利用してみてわかったこれらの疑問に対する答えを、それぞれシェアしていきますね。
返却先のポートが満車だったらどうする?
もし、到着先のポートが満車状態で返却できなかった場合、どうしたらいいのだろう?
別のポートを探したり、空くまで待って延長料金払わないといけないの?
こんな疑問が湧いたのは、ドコモバイクシェアのアプリ上、貸出予約機能はあるのですが、返却先ポートを指定して返却予約する機能はなさそうだったからです。
そして、自転車はポート内の自転車止め(前輪差し込むアレ)にセットしないといけないと思ってたからです。
実際に使ってみて分かったこと、それは、
自転車止めにセットしなくても返却処理できます!
実はポート内には微弱な電波が流れているそうで、ポート内で施錠&返却処理すると、自転車止めにセットされていなくてもちゃんと返却を認識してくれるようです。
従って、万が一返却先のポートが自転車でいっぱいでも、他の自転車を少しずつずらすなどしてポート内に自転車を収めるようにすれば、返却処理を進められます。
予約した自転車が故障していたらどうするの?
もし事前に貸し出し予約をして、その予約した自転車が故障していたら、どうしたらいいのだろう?
これが2点目の疑問でした。
こちらの疑問に対する答えは、
- 他にも自転車がある場合→別の自転車を使えばよい!
- 1台しかない場合や道中で故障してしまった場合→自転車に記載されている連絡先に連絡
です。
ただ、先ほど貸出のところでも書いた通り、その場で好きな自転車を選んで貸出処理できるので、事前にアプリで空き状況に余裕あることを確認できさえすれば、貸出予約は不要だと思いました。
よほど激戦区でない限り、その場で借りるのがよさそうです。
都内の道路は自転車にとって安全で走りやすいか?
最後は自転車シェアリングについてというより、自転車に乗ることについての不安になってしまうのですが、
東京23区内の道って、坂道も多そうだし自転車にとって走りやすいのだろうか?
という疑問です。
これについて私が感じたことは次の通りです。
- 電動アシスト付き自転車なので坂道もらくちん
- 車道と歩道の行き来が必要なので危険を感じることもある
坂道が多いことについては、ドコモバイクシェアの自転車は電動アシスト付きなので全く問題ありませんでした。
ブレーキしっかり握りしめましょう!
それよりも、自転車専用の道路が整備されていないことによる不便が大きいなというのが率直な感想です。
都内の大通りの一部は車道を走れるような雰囲気でもなく、歩道にガイド用の線引きをしているケースが多かったので割り切って走りやすかったです。
一方で、車道脇に自転車用のガイドラインがあるケースでは、実際は停車車両が結構あり車道と歩道を行き来する必要がありました。
自転車専用道路の整備、東京も早く進んでほしいなと感じました。
おわりに
この記事では、ドコモバイクシェアのシェアサイクルについて、利用方法や体験談、よくある疑問や心配に思っていたことをその答えとともに紹介してきました。
今までは自分で自転車を購入して、駐輪場を確保して、そして盗まれないように気を付けて、と自転車通勤するハードルは結構高かったように思います。
そこをクリアして移動の選択肢を広げてくれる仕組みがあることは本当にありがたいですよね。
シェアサイクル、すんなりと自分の生活に入ってきたな、という感じですが、きっとまだ始まったばかりの伸びしろあるサービス、いくつか「こうだったらいいのにな」ということも見えてきました。
せっかく気づいて考えてみたことなので、別の記事に残してみました。
ぜひあわせて読んでみてくださいね。
>>>【シェアサイクル】ドコモバイクシェア利用体験談|普及への課題と要望